先日、昔の前掛けが倉庫から出てきたので
宮崎喜一(弊社会長、昭和5年生まれ)に実際に試着してもらいました。
とても厚い生地で出来ていて、両面印刷してあり、リバーシブルになっています。
昔は中央区日本橋辺りの砂糖問屋さんに行くと
皆このように前掛けを着けていたそうです。
前掛けを着けているので、背広のズボンも汚れず
砂糖の大袋を担ぐ時は前掛けを “ヒョィ” と肩に跳ね上げ
その上に砂糖を載せて担ぎました。
シャツも汚れないし厚い生地なので肩への負担も減ります。
各砂糖問屋さんの倉庫にはいろいろなメーカーの砂糖が積んであり
トラックの積み下ろし作業などは、砂糖問屋の人たちが前掛けをして
担いで行なっていたそうです。
今では砂糖問屋さんの倉庫もなくなっていたり狭くなったりで
メーカーからの直送が多くなり前掛けの需要も減ってきて、
ほとんど見かけなくなりました。
パレットやフォークリフト、路線便会社の普及といった
物流環境の変化にもよるとは思いますが…
ちなみに当時力のある人は、一度に3袋(90kg)を担いでいたそうです。