砂糖の働き(其の1)親水性
皆さんは砂糖にさまざまな働きがあるのを知っていますか?
今回は、その中の一つ“親水性”についてちょっとお話します。
親水性とは水になじみやすくする効果の事で、素材に水分をすばやく染み込ませる
働きの事をいいます。
肉に砂糖を揉み込むと、砂糖がタンパク質(コラーゲン)と水分を結びつけて
肉を柔らかくしたり、干しシイタケを早く戻したい時に、水ではなくぬるま湯に
少し砂糖を入れた砂糖湯を使うと早く戻るのも、砂糖の働きによるものなのです。
また、煮物をつくるときも、ダシの旨みを素材に染み込ませたい場合に、
はじめに砂糖を少量使用すると水分と一緒に旨みも染み込むのも、
砂糖の働き“親水性”によるものなのです。
甘さ控えめの現在ですが、上手に砂糖を使って健康的な生活をおくりましょう。